情報通信機器を用いた居宅療養管理指導——いわゆるオンラインの在宅服薬指導は「46単位・対面と合算して月4回まで」です。2024年度改定で「45単位・月1回」から大きく拡大されて以降、使いこなす薬局とまったく使わない薬局の差が開いています。本記事では算定要件から実務フロー、対面との使い分けまでを整理します。
目次
基本の数字:46単位・人数区分なし・月4回合算
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 単位数 | 46単位(対面と違い、単一建物人数の区分なし・一律) |
| 回数上限 | 対面と合算して月4回まで(がん末期・中心静脈栄養・注射による麻薬投与は週2回かつ月8回) |
| 経緯 | 2024年度改定で45単位・月1回 → 46単位・月4回へ拡大(2026年も据え置き) |
| 対面の単位数(参考) | 単一建物1人518/2〜9人379/10人以上342単位 |
「46単位は安い」と感じるかもしれませんが、移動時間ゼロで算定できる点を含めて評価するのが正しい見方です(時間あたりの生産性では対面を上回るケースがあります)。
算定・実施の要件
- ビデオ通話が必須:改正薬機法のルールにより、リアルタイム双方向の音声+映像が必要。電話(音声のみ)は対象外
- 服薬指導計画への位置づけ:オンラインをどう組み込むかを計画に明記し、患者の同意を得る
- 初回からの実施も可能:現行制度では薬剤師が適切と判断した場合、初回からオンラインで実施できる(処方内容・患者状態を踏まえ判断)
- 薬の受け渡し:配送または家族の来局受け取り等を事前に設計しておく
※要件の詳細は最新の告示・通知・疑義解釈でご確認ください。システム選びはオンライン服薬指導システム比較で解説しています。
対面との使い分け(運用指針)
| 場面 | 推奨 | 理由 |
|---|---|---|
| 初回・状態が不安定な時期 | 対面 | 残薬・保管環境・生活実態は現地でしか見えない |
| 状態安定期の定期フォロー | オンライン活用 | 月4回の枠内で対面と組み合わせ、訪問効率を上げる |
| 体調変化時の臨時確認 | オンライン | 「すぐ顔を見て話せる」即応性が価値になる |
| 麻薬・注射薬など手技を伴う管理 | 対面 | 実物確認・手技指導が必要 |
実務フロー(5ステップ)
- ① 対象患者の選定と同意取得(家族のスマホ利用可否も確認)
- ② 服薬指導計画にオンラインの位置づけを記載
- ③ 予約・接続テスト(初回は家族同席がスムーズ)
- ④ ビデオ通話で服薬指導(残薬は画面越しに見せてもらう)
- ⑤ 記録・報告(対面と同様に薬歴・ケアマネ報告まで)
よくあるつまずき
- 高齢患者が接続できない → 家族・施設職員の同席時間に合わせて予約する運用が現実的
- 月4回の合算管理ミス → 対面と別枠と誤解しない。患者ごとに合算カウント(算定漏れの5大原因参照)
- 通信不良 → 途切れた場合の代替(日程再調整・臨時訪問)をルール化しておく
監修・編集:在宅ファーマ編集部(薬剤師・実務7年目)
最終更新日:2026年7月2日
本記事は厚生労働省の告示・通知や公的資料を確認のうえ作成しています。最新の算定要件・点数は各年度の改定内容と原典で必ずご確認ください。
最終更新日:2026年7月2日
本記事は厚生労働省の告示・通知や公的資料を確認のうえ作成しています。最新の算定要件・点数は各年度の改定内容と原典で必ずご確認ください。
あわせて読みたい関連記事
- 居宅療養管理指導の算定要件と単価【完全ガイド】
- オンライン服薬指導システム比較4選【2026年版】
- 居宅療養管理指導の算定回数上限と数え方
- オンライン服薬指導のやり方・算定要件・システム比較【2026年版】
出典・参考(一次情報)
本記事の点数・単位数・算定要件は、公開時点の厚生労働省の告示・通知・疑義解釈資料等にもとづいています。実際の算定にあたっては、必ず最新の一次資料をご確認ください。
- 厚生労働省(診療報酬・介護報酬の告示・通知・疑義解釈資料)
- WAM NET(独立行政法人福祉医療機構)(介護報酬・介護保険制度の解説)
- e-Gov法令検索(健康保険法・介護保険法などの条文)

